災害時における口腔ケアは、避難生活や非常時においても健康を守るために欠かせない要素です。前回の「災害時の歯みがきの準備できていますか?」でもお伝えしましたように、特に、災害時には水や歯みがき道具が不足することもありますが、事前に備えをしておくことで、口腔ケアをしっかりと行うことができます。今回は、災害時に役立つ口腔ケア方法と新たに登場したアイテムをご紹介します。
1. 口腔ケアアイテムを防災グッズに加えておく
災害時には、必要なアイテムをあらかじめ準備しておくことが大切です。昨年もご紹介した歯みがき道具やデンタルフロスなどのアイテムに加え、今年新たに便利なアイテムが登場しています。以下のアイテムを防災グッズに加えておくと、災害時に役立ちます。
新たに役立つアイテム
・携帯用歯ブラシセット
コンパクトで軽量、持ち運びに便利な歯ブラシセット。特にケース付きや使い捨てタイプのものは非常に便利です。
・口腔ケアスプレー
水が不足している場合でも、口腔内を清潔に保つために役立つ口腔ケアスプレー。食べカスや細菌を取り除き、爽快感を保つことができます。
・ウエットティッシュ
歯ブラシが手に入らない場合、ウエットティッシュを使って歯や歯茎を拭き取ることも効果的です。清潔な布やガーゼと同様に、歯の表面を優しくこすりましょう。
・ガム
唾液の分泌を促進するためにガムを噛むのも効果的です。災害時に備えて、ガムを防災グッズに加えておくと便利です。
おすすめアイテム
・携帯用歯ブラシセット(例:モンダミン携帯用歯ブラシ)
・口腔ケアスプレー(例:プロポリス入りのスプレー)
2. 口腔ケアをする際の注意点
災害時に口腔ケアを行う際は、限られた資源の中でできるだけ効果的に行うことが大切です。以下の方法を参考にしてください。
・歯みがき道具がない場合
水で口をすすぐだけでも、食べかすや細菌を一時的に取り除くことができます。強めにすすぐことで、口腔内を清潔に保ちましょう。もし清涼飲料水があれば、それで口をすすぐことも効果的です。
・歯ブラシが手に入らない場合
布やガーゼを使って、指に巻いて歯をこすりましょう。優しく行うことが大切です。
・歯間ブラシやデンタルフロスがない場合
細い布や紐を使って、歯と歯の間を優しく掃除しましょう。
・歯みがき道具も飲み物もない場合
唾液を促進することが最も重要です。食事の際によく噛むことで唾液が出て、口の中を清潔に保つことができます。唾液腺を優しくマッサージすることも効果的です。
3. 口腔ケアが不十分だとどうなる?
災害時、口腔ケアが不十分になると、むし歯や歯周病のリスクが高まるだけでなく、免疫力の低下により感染症や誤嚥性肺炎などのリスクも増加します。これらのリスクを避けるためにも、口腔ケアを欠かさず行うことが大切です。
まとめ
災害時における口腔ケアは、健康を守るための大切な一歩です。特に、歯ブラシやデンタルフロス、口腔ケアスプレーなどのアイテムを事前に準備しておくことが非常に重要です。また、ガムや唾液の分泌を促進する方法も効果的です。ぜひ、これらのアイテムを防災グッズに加えて、災害に備えましょう。
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