歯が生え変わる回数の違い

前回、動物の歯の形の話をしましたが、今回も少し動物関連の続きを。

 

皆さん、子どものころに歯の生え変わりを経験しましたよね。では、この生え変わり、人間だけのものでしょうか?犬を飼っている方は、知っていると思いますが、違います。さらには、この生え変わりも動物によって特徴があります。

まず、人間と同じように、一生に一度、乳歯から永久歯に生え変わる動物がいます。この性質を二性歯性と言います。一方で、何度も生え変わる動物もいます。実は、サメがそうです。あんな凶暴な歯をしているのに、何度も生え変わると思うとぞっとしますが、実は歯の根っこがないため、抜けやすくなっています。爬虫類も同じ性質ですが、これを多生歯生と言います。さらに、一度も生え変わらない動物もいます。ネズミやイルカがその仲間です。一生同じ歯というのは、欠けたりすると大変そうですよね。

このように、動物の歯の形だけでなく、生え変わり方も様々です。ただ、人間は一度生え変わると言っても、永久歯になってからの方がほとんどの人にとっては、遥かに長いですよね。そういう意味では、やはり一生ものの付き合いとも言えますね。