みなさん、こんにちは。
前回のブログでは、「口の中にカビ?カンジダ菌が原因の口腔トラブルとは」をご紹介しましたが、今回はその続編として「猛暑で乱れるお口の菌バランス」についてのお話です。
気温が35度を超える日が続くと、体調だけでなく「お口の中」にも変化が現れやすくなります。
🌡 夏の脱水と唾液の関係
私たちは暑さから体を守るために汗をかきます。体温調節に必要なこの反応ですが、体内の水分はどんどん失われていきます。
水分が不足すると、真っ先に影響を受けるのが「唾液」。食べ物を消化する役割だけでなく、唾液はお口の中の菌を洗い流す重要な働きを担っています。
この唾液が減ってしまうと、菌が増えやすくなり、口臭や炎症などの不快なトラブルを引き起こす原因になってしまうのです。
🦠 お口の中には菌がいっぱい!
人の口腔内には、なんと700種類以上の細菌が存在しているといわれています。
普段はバランスを保ちながら共存していますが、熱や乾燥によって環境が変化すると、特定の菌が異常に増えてしまうことがあります。
このような状態を「菌交代現象」と呼び、白い舌苔(ぜったい)や口内炎、味覚異常などのトラブルにつながることもあるため注意が必要です。
😷 自律神経の乱れにも要注意
連日の猛暑は睡眠の質を下げる原因となり、結果的に疲れやすさやストレスにもつながります。
そういった不快な状態が続くと、歯ぎしりや食いしばりといった口の緊張が起きやすくなり、自律神経のバランスも崩れやすくなります。
お口の環境と心身の不調は密接に関わっており、片方の乱れがもう一方にも悪影響を及ぼすことがあるのです。
💡今日からできる「お口の夏対策」
- ✅ こまめに水分をとる(1日1.5〜2Lが目安)
- ✅ 冷房による乾燥を防ぐため、室内でも加湿を意識する
- ✅ キシリトール入りのガムや唾液促進タブレットを利用する
- ✅ 優しく舌を清掃し、口の中を清潔に保つ
- ✅ 食事の際によく噛むことを心がける(唾液分泌の促進)
🔍 こんなときは歯科医院へ
次のような症状が続いている場合は、早めに歯科医院での診察をおすすめします。
- ✔ 口臭が強く感じられる
- ✔ 舌の色や感覚に変化がある
- ✔ 口内炎が繰り返しできている
- ✔ 食べ物の味がわかりづらくなった
「夏バテかな」と思っていた不調が、実はお口の中の問題から来ていることもあるのです。
👶 子どもや高齢者は特に注意を
体温調節機能が未熟な子どもや、低下している高齢者は暑さや乾燥に非常に敏感です。
とくにご高齢の方は、加齢により唾液の分泌量が少なくなるうえ、服用している薬の副作用によってさらに乾燥しやすくなります。
入れ歯の違和感や飲み込みづらさなどがある場合は、歯科での相談が大切です。
😷 夏場のマスク生活にも落とし穴が
マスクを長時間つけていると、呼吸が浅くなったり口呼吸になったりすることがあります。
その結果、唾液の分泌が減少し、乾燥した状態が続いてしまうのです。
息苦しさを感じた場合は、マスクの素材や大きさを見直したり、意識的に鼻呼吸を心がけるようにしてみましょう。
🏥 歯科医院でできる対策
えびな東口歯科では、以下のようなサポートを行っています:
- ✔ 舌や歯ぐきの状態チェック
- ✔ 食生活や生活習慣に応じたアドバイス
季節に応じたケアを取り入れることで、暑い夏でも快適なお口の状態を保つことができます。
📍 まとめ:お口を整えることは、体全体を整えること
気温や湿度が高くなる夏場こそ、唾液の力や菌バランスの大切さを意識して過ごすことが大切です。
「最近なんとなく不調かも」と感じたときは、お口の状態をチェックするよいタイミングかもしれません。
えびな東口歯科では、夏に起こりやすいお口のトラブルに対応したケアを行っております。
小さな違和感でもお気軽にご相談くださいね。
📞 TEL:046-292-5655
📅 Web予約:海老名駅徒歩1分 ダイエー内の歯医者さん|えびな東口歯科