口の中にカビ?カンジダ菌が原因の口腔トラブルとは

みなさん、こんにちは。

じめじめした梅雨の季節、カビといえば「お風呂」や「水回り」を思い浮かべますよね。でも実はこの時期、私たちのお口の中にも“カビ”の一種である真菌(カンジダ菌)が増えやすくなることをご存じでしょうか?

実はこのカンジダ菌、以前のブログ「歯茎が白いのは異変のサイン!白っぽくなる原因とは」でもご紹介しました。歯ぐきだけでなく、お口全体に影響を及ぼす可能性があるんです。

今回は、梅雨の時期に特に注意したいカンジダ菌の正体や、症状・対策について、わかりやすくご紹介します。


1. お口の中の「カビ」って何?~カンジダ菌の正体~

お口の中には、たくさんの細菌や微生物が存在しています。その中に、「真菌(カビの一種)」であるカンジダ菌も含まれています。

カンジダ菌は、健康な人の口の中にも存在する常在菌ですが、普段は他の菌とバランスを保っているため、問題を起こすことはほとんどありません。

しかし、高温多湿な梅雨のような環境や、体調不良、免疫力の低下などによって菌のバランスが崩れると、異常増殖して口腔内トラブルの原因となることがあります。


2. 梅雨にカンジダ菌が増える理由とは?

では、なぜ梅雨の時期にカンジダ菌が増えやすくなるのでしょうか?

✅ 高温多湿な環境

カンジダ菌は湿気と暖かさを好むため、梅雨の気候は繁殖に最適な条件です。

✅ 免疫力の低下

気圧の変化や寒暖差によって、自律神経が乱れたり体調を崩しやすくなります。これにより免疫力が下がり、カンジダ菌の増殖を許してしまいます。

✅ 口腔内の乾燥

ストレスやエアコンの使用により、口が乾きやすくなります。唾液の分泌が減ると自浄作用が弱まり、菌が増えやすくなるのです。


3. カンジダ菌が引き起こすお口のトラブルとは?

カンジダ菌が増えすぎると、次のような症状が現れることがあります。

◆ 口腔カンジダ症(カンジダ性口内炎)

  • 舌や頬の内側に白い苔状のものが付く(こすると剥がれる)

  • 味覚の異常(味がしない、苦味を感じる)

  • ヒリヒリ・ピリピリとした痛み

  • 口角炎(口の端が切れる)

  • 義歯性口内炎(入れ歯の下の粘膜が赤く腫れる)

◆ 口臭の悪化

カンジダ菌が出すガスにより、口臭が強くなることがあります。

◆ 誤嚥性肺炎のリスク上昇

高齢者や免疫力が低下している方では、カンジダ菌が肺に入り、誤嚥性肺炎の原因になることも。


4. 梅雨のお口の「カビ対策」5つのポイント

✅ ① 歯磨き&舌磨きをしっかり

毎日の歯磨きに加えて、舌ブラシなどで舌苔(ぜったい)を優しく取り除きましょう。舌苔はカンジダ菌の温床になりがちです。

✅ ② 入れ歯は毎日きれいに

入れ歯の清掃を怠ると、菌の温床に。入れ歯洗浄剤を使い、就寝時は外して保管する習慣を。

✅ ③ バランスの取れた食事と睡眠

免疫力アップが何よりの予防。栄養バランスを意識し、質の良い睡眠を心がけましょう。

✅ ④ お口の乾燥対策を

こまめな水分補給や、唾液腺マッサージ、ノンシュガーガムの活用もおすすめです。

✅ ⑤ 歯科での定期検診&クリーニング

  • 専門的なクリーニングで、日常のケアでは落とせない汚れを除去

  • 口腔内のチェックで、カンジダ菌の異常増殖を早期に発見

  • 必要に応じて、抗真菌薬などの治療も受けられます


🌿 まとめ ~「お口のカビ」は予防できます~

梅雨の時期は、湿気だけでなく体調や口腔環境にも変化が出やすい季節です。
普段あまり意識しない「お口の中のカビ(真菌)」も、この時期は要注意!

しかし、正しい知識と毎日のケアで、カンジダ菌のトラブルはしっかり予防できます

もし「最近、舌が白い…」「口の中がピリピリする」など、気になる症状がありましたら、お一人で悩まずに、どうぞお気軽にえびな東口歯科までご相談ください。

皆さんが快適に梅雨を乗り切れるよう、スタッフ一同全力でサポートいたします☔✨

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