皆さんが普段行っている歯磨きに使うものといえば「歯磨き粉」ですよね。
歯周病ケアに特化したものやホワイトニング成分を配合しているものなど、様々な種類があります。
この当たり前のように使っている歯磨き粉、ほとんどの皆さんが使っているものはペースト状のものだと思いますが、なぜ歯磨き「粉」というのでしょうか?
今回は、歯磨き粉と呼ばれる所以についてご紹介していきます。
歯磨き粉の始まりは「塩」
そもそも歯磨きという習慣はいつごろにできたものなのでしょうか。
歯磨きは、6世紀中ごろの仏教の伝来と共に伝わってきたと言われています。
お釈迦様が修行中に弟子の息の匂いが気になり、戒律の1つとして口内を綺麗にすることを提唱していました。
その仏教が日本に伝来した際、最初は僧侶の間で習慣となり、その後民衆にも広まったことが歯磨きの始まりと言われています。
当時歯磨きの道具などは無かったため、塩を使い、指で磨くというスタイルだったという記述が残っています。
歯磨き粉の進化
江戸時代になると、見た目への意識が高まり、若い男性がモテる為に歯を白くするということが流行りました。
それに目を付けた丁子屋喜左衛門という人物が、房州砂に香料を混ぜた「大明香薬砂(だいみょうこうくすりずな)」という商品を販売。
その後1896年になると、ライオン株式会社が「獅子印ライオン歯磨」を発売し一躍ヒットしました。
この歯磨き粉は、袋の中に粉末が入っていたようです。
1911年に同じライオンから「ライオン固練りチューブ入り歯磨」が発売され、これが今の歯磨き粉の元祖とも言えるものでしょう。
(写真左:獅子印ライオン歯磨 写真右:ライオン固練りチューブ入り歯磨 引用元:ライオン歯科衛生研究所)
その後、液状の歯磨き粉やジェル状のもの、様々な有効成分が入ったものが登場してきて今に至ります。
まとめ
この記事では、歯磨き粉の由来とその変遷について紹介しました。
今のチューブ型になったのは、ここ100年の話というのは意外だったのではないかと思います。
今後、歯磨き粉の選び方についても紹介していこうと思いますので、その際は合わせてチェックしてみてください。
また、歯磨きの際に沁みたり違和感がある際は、すぐに歯科医院に相談して下さいね。
皆様のご来院を心よりお待ちしております。
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